実績:国際会議・展示会をオンライン化

国際会議・展示会をオンラインで3年前から実施

Zoomの登場により、100名規模での多様なオンラインイベントを簡単に実施できるようになりました。

これは、国際会議や各種学会、展示会などをオンラインで実施する環境が整ったことを意味しており、現在、運営のノウハウの蓄積と、スタッフの人材育成を行っています。

国際会議や各種学会、展示会などをオンラインで実施するメリットは、会場費と交通費を削減することで赤字のリスクを減らせること、会場を予約する必要がないため、日程を組みやすくなり、実施回数を増やすことができる点です。

予算や会場の制約により、今まで年に1回の実施だったのを、たとえば、年に6回の実施にすることができます。余った予算でイベントの事務局機能をクラウド化して一部をアウトソーシングし、実施回数が増えても、むしろ運営の負担を下がるようなやり方へと切り替えることも可能です。実施回数が増えれば、プロジェクトや研究は加速します。展示会であれば、ビジネスチャンスが増大します。

オンライン化には、別のメリットもあります。

簡単にセッションを録画することができるため、録画動画を提供することで、リアルタイムで参加できない参加者をフォローしたり、同時刻に実施された分科会の内容を後から動画で学んだりすることもできます。

対面での実施に臨場感の点で劣るところはありますが、録画の仕様など、対面では不可能なオンラインならではの強みもあります。対面かオンラインかではなく、対面とオンラインを相補的に組み合わせていくことで、総合的に活動の質を高めていくことを考えるのが重要だと思います。

私たちは、国際会議・学会・展示会をオンライン化を可能にするために、次のようなイベントに取り組み、運営ノウハウを蓄積してきました。

オンラインフェス

オンラインフェス2018

200名規模のオンラインのお祭りです。60-90分のオンラインワークショップを12時間で30個(6チャンネル)実施しています。この取り組みによって、Zoomの初心者を含む200名の参加者をオンラインでどのように誘導し、快適に参加してもらうことができるのかというノウハウを蓄積しています。

●オンラインフェス2018
https://peraichi.com/landing_pages/view/onlinefes2018

●オンラインフェス2017レビュー
https://zoom-japan.net/blog/onlive_fes_review/

IAF大阪大会

国際ファシリテーターズ協会(International Asocciation of Facilitators)の年次大会を、リアルとオンラインを融合する形で実施しました。

アジアのファシリテーター約300名が参加し、大阪会場参加者、オンライン参加者の両方が国際カンファレンスに参加できるようにハイブリッド・ワークショップ形式を導入しました。

海外からの入金管理、プラットフォームへの誘導など、オンラインでの国際会議運営のノウハウを蓄積しました。

●IAF大阪大会
https://www.iafasia2018.org/

enPiT everi オンラインフューチャーセッション

enPiTとは「産。官・学」連携の「高度IT人材を育成する産学協働の実践教育ネットワーク」プロジェクトであり、「成長分野を支える情報技術人材の育成拠点の形成)」を念頭に置いた、実社会においてイノベーションを起こすことができる人材輩出を目的としています。

●enPiT
http://www.enpit.jp/

北九州発信の「enPiT everi」は、九州・中国地域の特色ある産業の社会人を対象に、人工知能やロボット技術などの新しい技術を身に付ける実践的な教育プログラムを提供するものです。大学連携により補完しあうことで幅広いプログラムを提供しています。

●enPiT-everi
https://enpit-everi.jp/

2018年3月4日、140名が参加し、全体でキックオフした後、6つの分科会に分かれて80分間の対話を行い、その後、全体で集まり、異なる分科会に参加した人でグループになって学びのシェア対話を行いました。

6つの分科会のテーマは次の通り。

  • Zoom革命でビジネスが変わる、自己組織化ネットワーク
  • 21世紀の経営幹部・技術者・事業継承者の育成・人づくり
  • 医療をもっと身近に(医療・介護・福祉)
  • 農業と食分野での技術革新の可能性、暮らし方革命
  • 最先端のAI・IoT・ビックデータの活用方法
  • 観光や地域創生にIoTを活用する

専門領域の異なる多様な参加者を集め、アイディアを衝突させることでイノベーションを起こしていく新たな手法として、オンラインフューチャーセッションを確立していきたいと考えています。現在、enPiT everiの社会人教育プログラムで、「オンラインフューチャーセッション」の講義を担当しています。

オンラインのワークショップを通して、実際にイノベーションへ繋がるプロジェクトを立ち上げられるのかどうかの実証する取り組みです。

オンラインOST

オープン・スペース・テクノロジー(OST)は、自己組織化的にプロジェクトを立ち上げるワークショップの手法です。

組織の枠組を超えてOSTを実施するときには、ワークショップのときには盛り上がったものの、ワークショップ後も話し合いを継続することが難しく、実効的なプロジェクトへと繋がりにくいところに課題がありました。

オンラインOSTは、テーマに応じて多様な参加者を集めやすいこと、ワークショップ終了後もオンラインで定期的に集まってアイディアを育て、プロジェクトの立ち上げへと繋げやすいことなど、大きなメリットを持ちます。

多くのオンラインコミュニティでオンラインOSTを実施し、メンバーの興味関心に基づいたプロジェクトを立ち上げるきっかけとしています。

●Zoom革命共創サロン オンラインOST
https://zoom-japan.net/blog/zoom_cocreationkickoff/

 

氷見市ハイブリッド・ワールドカフェ

氷見市ハイブリッド・ワールドカフェ

2016年11月27日に富山県の氷見市役所とオンラインの参加者とを繋ぎ、「氷見市ハイブリッド・ワールドカフェ」を行いました。

市役所職員の方と、オンライン参加のファシリテーターとの化学反応が起こることを意図して企画を立てていたのですが、氷見市役所の参加者が、本川市長、見学ツアーのファシリテーターの方を含め6名ということで、ワールドカフェの構成を変更することにしました。

氷見市は、開かれた市政ということが大きな特徴なので、本川市長にZoomのオンラインワールドカフェを体験していただくことにしました。

本川市長が、Zoomを使ったオンラインワールドカフェを体験することで、様々なアイディアが生まれるのではないか。オンラインの参加者にとっては、グループ対話に市長が加わることで特別の体験になるのではないか。そんなことを考えたのです。

Zoomのチャットボックスにも「すごい よかったです この試み!」「素敵な取り組みに参加出来て感謝。」「おおいなる実験ができた」などの感想が上がりました。

本川市長からも、「場を広げていくということが新鮮な試行でした。ヨーロッパやアメリカ、日本の先進地の方達と場所を越えて知見を交換できるという可能性を感じました。」というコメントをいただきました。