～いま一番必要なのは、創造的な場を組織内につくること～

戦後、高度経済成長期を通じて洗練されてきた組織のモデルは同一規格の製品をいかに効率よく大量に生産するかに最適化されてきた工場モデルです。このモデルにおいての人材育成はいかにエラーを出さないか、いかに過去の成功パターンを再現性高く実行するかに主眼が置かれたものでした。
　
先人の努力の結果、日本は物質的豊かさを手に入れることができました。その後、インターネットが普及し、世界規模で情報の透明性が高まった結果、人々は本当は多様である自身の様々な欲求に気づくようになります。
　
その結果、市場は単一の正解に満足するのではなく、多様な正解を求め、かつ短いスパンで変化するようになりました。この変化に適応できる、新しい正解をつくり出せる組織づくりが求められて久しいです。
　
工場モデルの中では個人の意志・意見は不要であり、予期せぬ出来事はノイズとして削ぎ落とされてきました。言い換えれば、イノベーションの源泉が生まれる余白がなかったのです。
　
10年ほど前に、ある大手有力IT企業の部長との会話が忘れられません。
「このまま同じことを続けていたら、やがてつぶれるとは思います。でも１、２年くらいはまだ大丈夫だと思うと何も手をつけられなくて・・・」
　
このような道を辿っている日本企業は多いのではないでしょうか。
　
組織を維持するためのPDCAに取り組みつつも、いかにイノベーションの源泉を取り戻し、うまく活かし、組織の進化につなげることができるか。このいわば２つの異なるサイクルを両立できている組織とまだこれからの組織ではすでに大きな差がついています。
　
VUCAの時代、変化の波を乗りこなすには柔軟に状況に適応でき、創造的である、いわば生命体のような組織づくりが必要なのです。

固定化されたプロジェクトチームはありません。
常に、自己組織化する自律分散集団です。

答えのあるテーマをいかに効率的にこなして生産 性を上げるかではなく、答えのない死活的テーマに、御社メンバーと境界を越えて想いと力を掛け合し、チームとしての創発的な解を導き出していきます。

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